Special

In this world of magic, a boy who is singlemindedly working out.
His name is Mash Burnedead, and he has a secret. He can’t use magic.

スペシャル

TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』
生コメンタリー第1話振り返り・第2話先行上映イベント

日時
2023年4月13日(木) 会場:新宿バルト9
出演
小林千晃、川島零士、上田麗奈
2023年4月7日(金)より毎週金曜24時から放送中のTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』。原作は、週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて大好評連載中で、全世界発行部数500万部を突破している甲本一による漫画作品。魔法界を舞台に繰り広げられる個性豊かなキャラクターたちとの友情や戦いとシュールなギャグによって生まれるギャップに話題沸騰中のアブノーマル魔法ファンタジー作品です。
今回はTVアニメ放送開始記念として行われた、生コメンタリー第1話振り返り・第2話先行上映イベントを徹底レポート! マッシュ・バーンデッド役・小林千晃さん、フィン・エイムズ役・川島零士さん、レモン・アーヴィン役・上田麗奈さんが第1話、第2話を見ながらアフレコでの印象に残っているシーンやアフレコの裏話など、ここでしか聞くことのできないお話を語り尽くしてくれました。

映画館でチョイスする飲み物とは?

盛大な拍手が贈られる中、小林千晃さん、川島零士さん、上田麗奈さんが登壇。今回のイベントは声出しがOKということで、小林さんは「皆さん、こんにちは!」と観客へマイクを向け、コールアンドレスポンス(以下、コーレス)を促します。続く川島さん、上田さんのコーレスに答えていく観客の皆さんの嬉しそうな雰囲気に、早くも会場内は和やかムード。また、これまでのイベントで共に登壇してきたランス・クラウン役の石川界人さん、ドット・バレット役の江口拓也さんが本イベントに参加していないことに「もう来てくれないってこと……?」と寂しそうな表情を浮かべる小林さんに、「第2話までは2人が登場していないので!」とMCがすかさずフォロー。「そっか……!」と納得しつつ「兄貴たちがいないのはちょっと変な感じだけど、楽しんでいきましょう!」と石川さん・江口さんへ思いを馳せ、イベントがスタート。
まずはじめに生コメンタリー上映イベントという珍しいイベントについてどう思うか聞かれると、小林さんは「コメンタリーはBlu-ray&DVDなどの特典としてやる機会はありますけど、映画館でお客さんと見ながらという機会はなかなかない。しかも声出しOK。一緒に見て楽しめる素晴らしい機会」と貴重な機会であることを述べました。それに大きく頷く川島さんは3月18日に開催した先行上映イベント「ジャパンプレミア」を振り返り、「あの時は映画館で見られるのが羨ましいと思っていたので、今日一緒に皆さんと見られるのが楽しみです!」と語ります。さらに、キャスト陣も観客と同じく第2話を見るのは今回が初めてとのこと。上田さんは「第2話を初めて見るので、リアルなリアクションを皆さんと共有できるんですね!」と本イベントへ期待を寄せ、「もし上映中に『ちょっと黙って!』と思ったら言ってくださいね」と第2話を楽しみたい観客を気遣う場面も。
そして、小林さんから「第1話をご覧になった方はどれくらいいますか?」と観客の皆さんへ質問。観客の9割以上の方が手を挙げているのを見て、「うわー!ほぼ全員!嬉しい!」とテンションを上げるキャスト陣。続けて小林さんは未試聴の人たちへも挙手を促しながら、「手を挙げてくれてありがとう!」と感謝を述べた上で、「そんな方も今日は最高の体験になりますね!」と観客の生コメンタリー上映会へのモチベーションを上げていきます。
キャスト陣の和気あいあいとしたトークで会場の空気がしっかり温まったところで、早速生コメンタリー上映会を始めようというところで、話題は劇場に用意していただいた飲み物について……。イベント前、劇場の方から「上映中に何が飲みたいですか?」と聞かれたとのことで、小林さんは「水」と回答したそう。実際に用意された水のパッケージが『映画泥棒』であったことから、「記念になる!ぜひ映画館に来た際はこの水を!」と宣伝し出す小林さん。続けて上田さんの頼んだ飲み物について小林さんが質問すると、上田さんは「ホットの黒烏龍茶」と回答。それに「めちゃめちゃ落ち着いて見ようとしている!」と川島さんがツッコみます。そんな川島さんは「フルーツティーピーチ」を頼んだそう。観客の皆さんに同じ飲み物を頼んだ人がいないかとそれぞれ質問していくものの、キャスト陣の一人も観客と飲み物が被っていないという驚きの事実に、観客からは小さく笑いが起こります。

第1話でのチョーさん(レグロ役)とのアフレコ秘話を語る

飲み物トークでさらに盛り上がった中、今度こそ生コメンタリー上映会を実施する流れに。小林さんから「生コメンタリー第1話振り返り上映イベントスタート」とマッシュ風ボイスの掛け声のもと、第1話の上映会が開始します。キャスト陣は最前列で鑑賞していたことから、「迫力がすごい」と小林さんと川島さん。またナレーションの平田広明さんの声に、小林さんは「改めて聞いてもめちゃめちゃいい」と感嘆の一言。そして、この日のためにOP映像を見ていなかったという川島さんは「これか!!」「おお~、すごい……!」と大興奮。
OPが終了し、本編に戻ってくると登場するのはマッシュの養父・レグロ。レグロを演じるチョーさんの声に、小林さんと上田さんは「最高!」とコメントします。また、上田さんから小林さんへ「一緒にアフレコしたんですか?」と質問を投げかけられると、小林さんは「チョーさんと(テリー役の)武虎さんと一緒に録りました」と第1話のアフレコを振り返ります。レグロとマッシュが会話をするシーンに「かわいい!」を連発するキャスト陣に続いて、チョーさんのレグロへのアプローチを明かす小林さん。チョーさんは最初「モノローグをシックでエレガントに、ツッコミは思い切りやる」というプランを持っていたが、一度「とっつきやすいおじいちゃん」のパターンでも演じていたそう。その上で最終的には最初のギャップのあるパターンになったという裏話も。また、基本的にアフレコではテスト、本番、リテイクと最低3回同じシーンを演じるため、「チョーさんは3回叫んでいる」と話す小林さんに、川島さんと上田さんから「チョーさんは何か言っていた?」「“大変なんじゃけど”とか」と質問。これに小林さんは「普段“~じゃけど”とか言わないから!」と笑いながらツッコミを入れ、「“大変だよね”と柔らかく言っていました」と答えます。
続くマッシュがシュークリームを求めて街へ繰り出すシーンで、小林さんがマッシュを演じる上でどうアプローチしていたかについて語ります。「魔法……相変わらず手でできることばかりだな」というセリフでは、最初“飽き飽きしている”イメージで声を発したところ、音響監督から「それすら思わないでください」とディレクションを受けたという。そこから「感情が見えないようにした」と、マッシュを演じるこだわりを話しました。また、マッシュがシュークリームを食べるシーンでも、最初に“もっ”と声を発していたけど「“口で言わなくていい”とディレクションをいただいた」とアフレコ話に花を咲かせます。さらに、シュークリームの歌の作曲は小林さんのアドリブだったことも明かされました。「もし音源化するなら作曲料をいただかないと」とボケる小林さんのコメントに、川島さんと上田さんも声を出して笑います。
ほかにも、小林さんからは第1話のアフレコ秘話について続々と語られます。レグロがマッシュと初めて出会うシーンでチョーさんが15~16年くらい若返った声を出していたこと、ブラッド・コールマンが家を訪ねてくるシーンでのレグロの「逃げろ、マッシュ~!」というセリフ以降の裏で聞こえてくるセリフはすべて台本上にはないチョーさんのアドリブだったこと。また、ブラッド役の小西克幸さんはアフレコで魔法の呪文「ナルコムパス」を唱える際のアクセントをどうするか悩んでいたことを明かし、最初は技っぽく力を込めてアクセントをつけていたそう。しかし、普段から唱えている呪文であればもう少し力を抜いているのではないかと考え、アニメでの言い方に落ち着いたとのこと。そして、マッシュが杖を投げるシーンが一番ディレクションで苦労したことを打ち明けた小林さん。第1話で一番マッシュの感情が表に出るシーンでありながら、やり過ぎるとマッシュっぽくないということで塩梅を探ったそう。これには川島さんと上田さんも「難しそう!」と声を上げました。一方、第1話のラストシーンでのマッシュのセリフ「ぶっ壊すしかないでしょ グーパンで」は力を入れて演じたと小林さんは話します。
OPに続きEDも初見の川島は、「うわ~!」「踊っている!」「スヤスヤ(寝ている)カット!」とまたまた大興奮。また、キャスト一同「レモンちゃんかわいい!」と大盛り上がり。レモンを演じる上田さんも「乙女!」「かわいい〜」とテンションが上がります。EDはレモンが中心であることを小林さんが言及し、力強く嬉しそうに「ね!」と言う上田さんが印象的でした。

第2話に登場する上田さんの“推し”とは!?

第1話終了後すぐに、TVではまだ放送されていない第2話が日本最速上映されました。第2話冒頭に登場するクロード・ルッチを見て、「推しです!」と食い気味な上田さん。「人間味が最高なんですよ!」「魔法の演出を一生懸命考えていそうでかわいい」とルッチの魅力を語ります。マッシュにツッコミを入れるルッチのシーンでは、キャスト陣を含め笑いが起こる会場内。キャスト一同初見ということもあり、集中して第2話を楽しみます。
レモンの登場シーンに、「渾身のかわいい声!」と話す上田さん。会場からはかわいさに賛同する拍手が起こり、上田さんは照れながら「ありがとうございます」と述べます。レモン初登場では、「とにかく可愛く。女の子らしく」というディレクションを受けたことを振り返ります。レモンが罠にハマった時に出す少しわざとらしい声に、「上田さんよくこういう声を出していますよね……?」と小林さん。「わざとらしい声、出しています……? うえ~ん」とレモンの真似をする上田さんのかわいらしさに会場内はほっこり。
続く迷路に登場するスフィンクスに、小林さんは「江口さん、二日酔いの時、こういう目をしている」と話し、爆笑する川島さんと上田さん。なぞなぞを出すスフィンクスになぞらえて、「江口さんはどんななぞなぞを出しそうか」という話題に。「二日酔いの醒まし方」「昨日飲んだ酒は何」などひとしきり江口さんトークに花を咲かせるキャスト一同。上田さんは「もう江口さんの目にしか見えない……」と観客の笑いを誘います。
また、マッシュがスフィンクスからレモンを助けるシーンを見て、2度も「(マッシュとレモンは)結婚です」と言う上田さん。それには小林さんも思わず「はや……!」と一言。その後もレモンのマッシュへの気持ちを代弁する上田さんに、観客の皆さんも拍手しながら声を出して笑います。
加えて、フィン登場シーンに「お!フィンがついに喋った」とキャスト一同。EDに突入すると、上田さんから「レモンちゃんとフィンくんが出てきた」という話題が。それに対して「兄貴たちはいつ出てくるんですかね……!」とランスを演じる石川さん、ドットを演じる江口さんについて川島さんが言及。「これだけキャラクター性の濃いメンバーだから2人も濃いでしょう!」とランスとドットへの期待をあらわにした。そして、「(第2話で)マッシュくんがとにかく優しいということが分かった」という上田さんのコメントに、小林さんと川島さんは強く同意します。

レモンVS〇〇⁉ ヒロインバトル勃発

1話・2話を見終わり、「おもしろかった~!」と満足げな表情を浮かべるキャスト一同。小林さんは「あっという間でした。2話は僕らも初見だったので、家の中で感想言っていたら終わっていた感じ」、川島さんは「見ている方のリアルな反応が分かるのはいいですね」とコメント。また、上田さんは「笑えるシーンもあり、真剣に見てしまうシリアスなシーン、アクションシーンもあり」と作品のメリハリについて述べると共に、「絵、お芝居、音楽を含めて心の動きがいっぱいある1話、2話でした。1話ではマッシュくんがどういう家庭で育ったのか、2話ではフィンくんやレモンちゃん、いろんなキャラに出会う中でマッシュくんの人の良さに触れることができた」と『マッシュル-MASHLE-』の魅力をたっぷりと話してくれました。
続けて印象に残っているシーンについて、小林さんは「2話のレモンちゃんがマッシュくんに勝手に恋に落ちるシーン」、上田さんは「文字が出てきてモザイクがかかっているような演出もおもしろかった」、川島さんは「第1話のテリーのほっぺたが腫れているところがお気に入り」と各々のツボにハマったシーンを語り合いました。またOP、EDについて川島さんは「めっちゃ絵が動いていた!」とコメント。そして話題はEDのレモンのかわいさに移り、「メインヒロインですから」と言う上田さんに、川島さんが「フィンがヒロインなので!」となぜかヒロインバトルが勃発。会場は笑いと拍手に包まれました。
和気あいあいとした時間が流れる中、早いもので終わりの時間に。
最後に上田さんは「画を描いてくださっている皆さま、音楽をつくってくださる皆さま、私たちも一生懸命演じました。みんなの力が集まった作品だと実感しています。この調子で第3話以降もどんどん盛り上がっていきますので、皆さん楽しみにしていてください!」
川島さんは「笑っていただいているところをリアルタイムで見られる機会はなかなかない。監督たちは“ここで笑ってくれるだろう”と考え抜いて作っていると思うので、そういった反応を感じられたのは、このイベントの醍醐味。3話以降に登場する兄貴たちによっても作品にギアがかかり、どんどんおもしろくなってくる作品です。ハッシュタグをつけて盛り上がっていきましょう!」
小林さんは「コロナ前に戻ってきたと実感できるイベントになりました。今回登壇しなかったキャスト・スタッフの方とまた一緒にコメンタリーをするとかいろいろなことができたらいいなと思います。アニメも今後盛り上がっていくので、応援してもらいつつ一緒に盛り上がってくださると嬉しいです」とコメント。キャスト一同の『マッシュル-MASHLE-』への今後の期待と熱い愛を感じました。
終始和やかな空気に包まれた生コメンタリー上映会。マッシュ、フィン、レモンに加え、今後はランス、フィンも登場し、本編はより一層おもしろさが増していきます。キャスト同士の仲の良さと同じく、キャラクター同士の和気あいあいとした様子は、ぜひTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』でご堪能ください。